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「ひよこ豆を食べると身長が伸びる」と聞いたことがあるのですが、はたしてそれは本当なのでしょうか?
ひよこ豆はトルコ・エジプト・インドをはじめとする、中東諸国や南西アジア諸国で食べられることの多いマメ科の食材です。大豆や枝豆と比べるとあまり身近な存在ではないですよね。
日本のスーパーでは缶詰やパウチに入った状態で売られていることが多いです。お菓子コーナーに揚げたヒヨコ豆が置かれていることもありますよ。
ミネラルが豊富なひよこ豆
ひよこ豆にはカルシウム・リン・マグネシウム・マンガン・亜鉛・鉄など、私たちの体に欠かせないミネラルが多く含まれています。これらは体内で合成することが出来ないため、食事から摂取する必要があります。
そんなミネラルの中で、今回注目するのは「亜鉛」です。
亜鉛は、骨・骨格筋・脳・皮膚などに存在する成分で、人間の体内には約2gあるといわれています。
カルシウムや鉄分と比べ、亜鉛の働きはあまり知られていないかもしれませんね。しかし実は、様々な機能の手助けをしている非常に重要な成分なんです。
ひよこ豆100gあたりの亜鉛含有量は、乾燥した状態なら3.2mg、ゆでた場合は1.8mgとなっています。
3.2mgというのは、鶏レバー・ずわいがに・プロセスチーズと同程度の数字です。
また、納豆が1.9mg、おからが0.6mg、豆乳が0.3mgであることから、一般的な大豆製品と比べてひよこ豆に含まれる亜鉛の量は多いことが分かります。
ひよこ豆と身長が関連付けられるのは、この亜鉛の存在が大きいようです。
亜鉛と成長の関係性について
・成長ホルモンの分泌に欠かせない
成長ホルモンは、骨・内臓・筋肉の発達を促しているホルモンのことです。成長ホルモンを構成しているのはタンパク質であり、亜鉛はそのタンパク質を合成するのに必要な成分です。
亜鉛がなければタンパク質の合成が難しくなり、成長に問題が生じてしまいます。成長ホルモンの分泌量が減ることによって、骨が順調に伸びなくなることもあります。
・抗酸化作用との関わり
亜鉛には、ビタミンAがもつ抗酸化作用を促す働きがあります。人間はこの抗酸化作用によって体を若々しく保ったり、生活習慣病を防いだりしています。
若い世代には関係ない話だと思われるかもしれませんが、実は生活習慣病は中高年だけの問題ではないんです。
食の欧米化によって幼い頃から脂質・糖質の多い食生活をしている子供が増えています。抗酸化作用の促進に大きく関わっている亜鉛は、成長期の子供にとって必要な成分といえるでしょう。
食事から亜鉛を摂るのは大変?
亜鉛は成長期の子供が積極的に摂るべき栄養素です。しかし人間の体は亜鉛を貯蔵することができません。
一度に多量の摂取をしても、尿や汗として体の外に排出されてしまいます。そのため、日々の食事から継続的に摂り続けなければなりません。
厚生労働省が発表した日本人の食事摂取基準(2015年版)における亜鉛の推奨量は以下の通りです。
男: 6~11歳は5~7mg、12~14歳は9mg、15~69歳は10mg
女: 6~11歳は5~7mg、12~69歳は8mg
亜鉛が多く含まれている食材として、牡蠣やレバーが挙げられます。
しかし、どちらも食卓に並ぶ頻度は低いですよね。美味しいですが、飽きるのでさすがに毎日食べるのは辛いと思います。
また、野菜や果物にはほとんど含まれていないので、ヘルシーな食事を心がけている人は特に亜鉛が不足しがちとなっています。
たとえば、人参・玉ネギ・カボチャ・ピーマンの亜鉛含有量はどれも100gあたり0.2mgです。12~69歳の女性は4kg以上食べなければ1日の推奨量に達しないことになります。
食事だけで亜鉛を取り切れない場合はサプリがおすすめ
食事からの摂取が難しいようなら、亜鉛を配合しているサプリを試すと良いです。
サプリは毎日決まった量を飲むだけなので簡単ですし、確実に必要量を補うことが出来ます。
無理して亜鉛の含有量が多い食材を食べなくても良いので楽ですよ。成長期の子供は亜鉛不足によって様々な成長障害を引き起こしやすいので、ぜひ取り入れてみて下さい。
アスミールとプラステンアップ
亜鉛を効果的に摂取できる、おすすめサプリを2つご紹介します。
サプリの選び方に関してなのですが、ポイントは成分表などで内容をしっかり確認することです。必要な栄養量は年齢によって違うので、選ぶ際の参考にして下さい。
今回紹介するアスミールは小学生向け、プラステンアップは中高生向けとなっています。
・アスミール
アスミールには亜鉛・アルギニン・プラセンタという栄養素がバランス良く配合されています。
これらの働きにより成長ホルモンの分泌が促され、健康的な体を形成しやすくなっています。また、体内に吸収しやすいカルシウムを使っているため、より丈夫な骨を育てることが出来ます。
牛乳はホットでもアイスでも大丈夫なので、季節関係なくいつでも飲めますよ。ココア風味なので牛乳が苦手な子供も好んで飲むことが多いようです。
アスミール6gを牛乳100gに溶かして飲むだけで、成長期の子供たちが必要とする一日の栄養素をしっかり補うことができるのでオススメです。
・プラステンアップ
現在、成長期を応援するサプリとして様々な商品が販売されていますが、そのほとんどは小学生向けに作られています。そのため中高生をターゲットとしているプラステンアップは貴重なサプリといえるでしょう。
中高生はどうしても食生活が乱れがちになり、その結果必要な栄養素が不足しやすくなっています。朝食を抜いたり、食事代わりにお菓子を食べたり、無理なダイエットをしたり。
こうした不健康な生活が成長の妨げに繋がっているのです。
プラステンアップには成長に欠かせないカルシウム・リン・マグネシウム・ビタミンなどの栄養素が豊富に含まれています。
特に体作りの土台ともいえるアミノ酸は、18種類をバランス良く配合しているんです。
1日1杯飲むだけなので、部活や塾で忙しい中高生も負担なく栄養補給ができます。