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のり(海苔)はそれだけで食べる機会はあまりないかもしれませんが何かと一緒に食べることが多い食材ではあります。
そしてこの海苔は実は成長期の子どもが食べると非常に素晴らしい効果を発揮する食材でもあるのです。
タンパク質をはじめ、カルシウムやビタミン類、ミネラル分、葉酸やアルギニンなどの成分にも恵まれ、栄養のかたまりのような食材とも言えます。ここではその海苔の栄養について紹介していきたいと思います。
海苔の4割はタンパク質!
これはタンパク質が多いと評判の大豆よりも多い含有量なのです。そして体内で生成できない必須アミノ酸を全9種類含有しているという優秀さです。
これらは健康に欠かせない成分ばかりで、食材から摂取するしかないものですが、海苔はそのすべてを含んでいるためにすべてを摂取できてしまうのです。
そして同じく約3割~4割が食物繊維です。これはほうれん草の2倍近いという含有量です。
食物繊維は体内の老廃物をまとめて排出してくれるほかにも血液中のコレステロールを低下させてくれるために血液や胃腸を正常な状態に保ってくれます。
海苔の食物繊維は野菜の食物繊維よりも消化吸収率が高いためにより効果がでやすいという特徴があります。さらに体内でのビタミン生成にも影響するために欠かせない存在となっています。
海苔の食物繊維にはポルフィランという成分があり、これは他の海藻類にはない海苔特有のものです。
この成分は非常に保水、保湿力に優れていて肌や髪をみずみずしく保つ働きがあります。最近では美容のためにサプリメントや化粧にも含まれている成分でもあります。
ビタミン類も豊富ですが、特にビタミンCが特徴的です。
柑橘類に多く含まれているというビタミンCですが、海苔にはみかんの1.5倍、レモンの2倍もの量である100g中に210mgという莫大なビタミンCが含まれています。
血液を綺麗にする効果の他にもシミを薄くしたり予防したりするという美肌効果や肌荒れ、ニキビ、吹き出物などを治癒するという働きがあるのがビタミンCです。
柑橘類のビタミンCは熱に弱いために加熱するとその成分が壊れてしまいますが、海苔のビタミンCは熱にも強く、焼き海苔にしてもそのビタミンCは失われないという長所があります。
ビタミンAは海苔を3枚ほど食べれば一日の目安摂取量を摂れるというほど多く含まれています。
ビタミンAは皮膚や髪を健全な状態に保つ働きがあり、眼精疲労や視力低下防止にも効果があります。野菜を食べるのが苦手という人には特に効果的です。
また、同じく海苔3枚程度には一日に必要なビタミンB1やB2も含まれています。
これらは糖質を分解してエネルギーに変化させる働きがあります。活発に行動する子どもは多くエネルギーを消費するために重要な成文となってきます。
ちなみに米は糖質ですので、米に海苔を巻いた「おにぎり」などは即効性のあるエネルギー補給として非常に有効的です。先人の知恵と言えるでしょう。
他の食材にはない、貴重な栄養とは?
そして海苔に含まれる中で他の食材にはあまり含まれていない貴重な成分があります。
それが「葉酸」です。葉酸はほうれん草などに含まれているのですが、海苔は100g中に1,900μgとトップクラスの含有量を誇っています。
葉酸は赤血球の生成に使用されます。成長期は特に新鮮な血液をどんどん作る必要がありますので、非常に重要な成分です。葉酸が不足すると貧血になったり、成長を止めてしまうことにもつながってしまいます。
また、葉酸は核酸の生成の補助にも使用されます。核酸がしっかりと生成されないと体の細胞分裂に弊害が出ます。正常に細胞を分裂させていくためには核酸が必要となります。そのために葉酸は成長期の子どもや妊婦が必要としている栄養素で、産婦人科などでも葉酸の摂取を勧められています。
また、海苔には鉄分、カルシウム、EPA、DHA、グルタミン酸、イノシン酸、アルギニンなど様々な成分が含まれています。
もちろん骨を強固に、健康的に成長させていくためにはカルシウムは欠かせません。骨や歯を生成するだけでなく精神を安定させ、血液を綺麗する働きまであるカルシウムは言うまでもなく重要な成分です。
鉄分は肉や血を作る原料です。鉄分が不足すると新鮮な血を作ることができずに貧血状態に陥りやすくなります。
海の食べ物に豊富に含まれるEPAやDHAも含んでいます。これらは悪玉コレステロールを減少させ、中性脂肪も排出させる働きがあります。さらに免疫力の向上や肝機能の正常化、集中力や記憶力の向上などのためにも必要な成分です。
そして旨み成分と言われるグルタミン酸(昆布)、イノシン酸(かつお節)、グァニル酸(しいたけ)をすべて含んでいたりもします。天然の旨み成分をすべて兼ね備えているのは海苔だけだと言われています。
最後にアルギニンはそれ単独では免疫力の向上に、カルシウムや他のミネラル分と結びつくことでカルシウムの吸収率を向上させて骨の密度を濃く、硬い状態にすることができる成分です。
アルギニンを大量に摂取することは難しいですが、海苔は比較的多く含まれており、成長期の子供の食事には気を付けてあげたい栄養素です。
数々の栄養素を含む海苔は健康を保つためにも体を成長させるためにも役立つ食材です。大量に食べ過ぎると消化不良を起こしてしまう危険性がありますので、ある程度まで、成長期の子どもや妊婦の方は積極的にとってみては如何でしょうか。
食事だけでアルギニンを取り切れない時はサプリで補助しよう!
ただ実際、毎日きちんとアルギニンを取り続けるのは結構大変です。
メニューによってはどうしても栄養素が偏ってしまったり、栄養が足りないことも。
サプリなら不足しがちなアルギニンだけでなく、ビタミンやミネラルなどの不足しがちな栄養素も含まれているので毎日の成長の助けとして取り入れてみては如何でしょうか。
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アルギニンとクエン酸を同時に摂取できるので、スポーツをしている子にとても向いています。
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