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「食べると元気になる」というニンニクですが、これは単純に元気がでるだけの食品ではありません。
様々な健康効果とともに体の成長にも大きくかかわってくる食品なのです。実際に昔の医学書にはニンニクは薬として紹介されています。
様々な病気の予防となるニンニク
まずは高脂血症です。体内にコレステロールが増えすぎると健康被害が出てきますが、ニンニクに含まれるアリシンは肝臓に溜まってしまったコレステロールを排出し、血液中のコレステロール値を一定に保つ働きがあります。
さらにビニルジチイン、アホエンなどの成分もコレステロールが増えるのを抑制する働きがあります。これが高脂血症予防に役立っているのです。
風邪をはじめとするウイルス系の病気も抵抗力を上げることで予防しています。
これはアリシンの抗菌作用やセレンの抗酸化作用が影響していると考えられています。
最近ニンニクの持つ栄養効果でもっとも注目を浴びているのが「がん予防」です。
これはニンニクに含まれる「ジアリルトリスルフィド」という成分が作用しています。これはがん細胞の増殖を抑制し、正常な細胞に戻そうとする上にがん細胞を除去するという作用まであるのです。
現在医学の進歩によってがん細胞を化学薬品の服用などによって破壊するという治療が行われています。
しかしこれは体には有害な薬でもあるために他に副作用が出てしまうということが起こってしまいます。
そのためニンニクの持つジアリルトリスルフィドを利用することで化学薬品の使用量を減らすことが可能になるのです。これももともとはニンニクに含まれるアリインが変化していったものとされています。
抗菌作用、抗酸化作用がもっとも強いのはアリシンの状態ですが、アリシンは加熱したり空気に触れさせたりすることでまた変化します。オリーブオイルなどに溶かしたりするとできるのがジアリルトリスルフィドです。
そのためアリシンを多く摂取したい場合は生ニンニクをすりおろして食べるのがもっとも効果的ということになります。その分においも強烈ですが、疲労回復や滋養強壮には高い効果をもたらしてくれます。
ニンニクに含まれる豊富な栄養素とは
骨を生成すると言えばカルシウムとタンパク質ですが、これらがその効果を発揮するためにはマグネシウムや亜鉛などの鉄分やビタミンは欠かせません。
そして成長期の子どもはとにかくエネルギーを多く消費します。そのためにホルモンバランスも不安定になります。
そのために健康面をフォローしながら成長を助けてくれるニンニクが重要になってくるのです。
まずニンニクには100g中に0.7mgの亜鉛が含まれています。マグネシウムや亜鉛はカルシウムと結びついて骨を生成するのに役立ってくれます。
また、亜鉛は骨や肉を作るタンパク質の生成にも働きかけて成長ホルモンを分泌させる働きもあります。これが多く含まれているということがニンニクの特徴と言えます。
そしてニンニクはエネルギーを作り出すとされるビタミンB1を含んでいます。これは体を動かすエネルギーとしてだけではなく、細胞が活発に分裂するエネルギーにもなりますので成長には不可欠です。
そのビタミンB1の吸収を向上させるのが「アリシン」です。ビタミンB1はその高い効能が重宝されていますが、吸収率は低く、体外に排出されてしまうことが多くあります。
しかも水溶性で体内で貯蔵しておくこともできません。それを結びつくことで体内への吸収率を高めてくれるのがアリシンなのです。
このことによってニンニクの滋養強壮、疲労回復効果を高めているのです。
またアリシンは免疫力を向上させることでがんなどの成人病予防にも役立ちます。さらにたかい殺菌効果を持っており、雑菌や病原菌、ウイルスなどに対して働きかけることで抗菌作用を発揮します。
ちなみにニンニクはその強烈で独特な臭いが有名ですが、あのニンニク臭はこのアリシンが原因です。
もともとのニンニクには「アリイン」という成分が含まれています。この状態ではあの独特の臭いはしません。それがニンニクを傷つけて細胞を壊すことで「アリシン」に変化するのです。
ニンニクのエネルギー効果はアリシンだけによるものではありません。ニンニクにはアリシンが加熱されることでできる「スコルジニン」という成分があります。
これは不要な糖質や脂質を排出することで代謝を促し、疲労回復を促進します。さらに末梢血管を拡張させて血流を改善し、冷え性改善、高血圧予防、動脈硬化予防などに大いに役立っています。
そしてその強い還元作用は細胞が酸化して老いていくことを防ぎます。これらの働きでニンニクはアンチエイジング食材としても有名なのです。
成長期にも有用なニンニク
ニンニクには何よりも成長に不可欠なエネルギーを生み出す栄養素が含まれています。
また、カリウムや亜鉛、ビタミン、ミネラル、食物繊維など幅広く栄養素が含まれているために成長期には摂取させたい食品と言えます。
特に亜鉛が多く含まれているため、別途カルシウムやたんぱく質を多く含む食材と一緒にとることで、成長を促進させるのが重要です。
亜鉛自体は不足しがちな栄養素のため、気を付ける必要があるでしょう。
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ただ実際、毎日きちんと亜鉛+αを取り続けるのは結構大変です。
亜鉛が多く含まれる食材には、子供が苦手なものや、量を取りすぎると健康にあまり良くないものがあるのも確かです。
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