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身長を伸ばすといえばカルシウムがイメージしやすいと思いますが、カルシウムだけでは十分とは言えません。
カルシウムはたしかに骨を作る土台にはなりますが、それだけでは吸収率も低く、他の栄養素の補助なしには効果を発揮できないのです。そこで必要になるのが亜鉛などの鉄分をはじめとする栄養素です。
ここではそれらの栄養素を多く含む「ホウレン草」について述べていきたいと思います。
ホウレン草の栄養素とは
一般にβ-カロテンを多く含む緑黄色野菜は高い栄養素を含んでいますが、そのなかでもホウレン草の栄養価は最上位に位置しています。様々なビタミン類、ミネラル分の含有量は他の追随を許しません。
非常に高い抗酸化作用があるβ-カロテンは体内の活性酸素を抑制することで老化を防止し、がんなどの成人病予防にも関係しています。
100g中に4200μgもの量を含み、これは一日の摂取目安の約40%ほどにも値します。β-カロテンは体内でビタミンAに変換されます。
ビタミンAは成長を促進させる働きをするためにぜひとも摂取したい成分です。また、目の疲れを癒す働きもあります。
次にビタミンCです。肌を白く、みずみずしい状態に保つために美肌効果として注目されている成分ですが、他にも免疫効果を高めることで病気全般に抵抗力をつけるという働きもあります。
これもホウレン草は100g中に35mg含んでいます。ビタミンCは他のビタミンとの相性も良く、ビタミンEなどと組み合わせることでさらにその効果を高めます。
カリウムは摂取しすぎた塩分を体外に排出する働きがあります。また、血液をサラサラにして血流を安定させることで高血圧予防や動脈硬化予防にも役立ちます。これは100g中に690mg含まれています。
マンガンは実はホウレン草の中でも摂取し損ねてしまう栄養と言われています。ホウレン草の根元の部分のピンク色のところに多く含まれているために料理する際に捨てられてしまうのです。
この部分に含まれるマンガンは骨の生成にも関係しているのです。また、糖質や脂質の余分な部分を排出したり、抗酸化作用の高さで老化防止にも役立ちます。
マグネシウムと亜鉛の力
そしてホウレン草の栄養素の中で成長に大きく関係してくるのが「マグネシウム」と「亜鉛」です。これらは身長を伸ばすためには欠かせないのです。
カルシウムはそれだけでは非常に吸収率が低い成分です。普通に摂取しているとその半分以上がそのまま体外へ排出されてしまっているのです。
これではせっかく摂取しても多くが無駄になってしまっていることになります。しかしマグネシウムや亜鉛はそのカルシウムと結びつくことで体内への吸収率を高める効果があります。
理想的なバランスとしてはマグネシウムや亜鉛1:カルシウム2とされています。
また、マグネシウムや亜鉛は赤血球中のヘモグロビンを生成するのにも役立ち、貧血予防になります。これらの鉄分は骨、肉、血を作り出すために鉄分の摂取こそが成長に直結すると言えるでしょう。
ただしホウレン草に含まれるシュウ酸はそれらの鉄分の吸収を邪魔します。またカルシウムと結びつくことでカルシウムの吸収率を下げてしまう働きがあります。
シュウ酸は水溶性のためにホウレン草を下茹ですると大きく減少させることができます。食べ方にも一工夫加えましょう。
この他にもビタミンK、ルテイン、食物繊維などが含まれています。
ルテインは体内で生成することができない成分です。成長期の子どもに多くみられる眼精疲労を回復する効果がある貴重な成分ですが、これがホウレン草には100g中に10mgほど含まれています。
ルテインは白内障予防や肌荒れ防止、ニキビなどの予防にも効くために成長期の子どもには重要な栄養と言えます。
昔から健康に良いと言われていたホウレン草
ホウレン草は昔から日本人の健康に大きく関わってきました。
アジアではホウレン草を漢方薬の原料として扱い、健康維持や病気の治療に使用されてきたのです。花言葉もずばり「健康」というものです。
日本種と西洋種がありますが、旬が関係しているのは日本種の方です。特に11月~2月の寒い時期はホウレン草が寒さに耐えるために十分に栄養を蓄えるために夏のホウレン草よりも多くの栄養素を含むのです。
そのビタミンの量は夏のホウレン草の約3倍とまで言われており、高い栄養価を得るには冬のホウレン草を食べるのが良いということにつながっています。
また、そのビタミン類やミネラル分の多さから甘味も増加しているために冬のホウレン草の方が美味しいと言われています。
西洋種の方は安定して一年中栽培できて収穫量も多いため、現在のホウレン草の主流となっています。日本種と比べると比較的さっぱりした味わいでクセがありません。
ホウレン草は欧米でも健康野菜の代表です。積極的に前菜や主菜の添え野菜、スープなどに使用されており、疲労回復や精力増強、成人病予防など多くの期待を寄せられています。
ホウレン草はβ-カロテン、ビタミン類、カルシウム、マグネシウムや亜鉛などの鉄分、ミネラル分などを豊富に含む緑黄色野菜です。
これらの栄養素は体を健康に保つだけでなく、骨や肉を作る原材料ともなります。それらは成長に欠かせない栄養素です。
また骨を伸ばしたり肉を作り出すには多くのエネルギーを消費します。ホウレン草には疲労回復や精力増強の効果もあるために成長期の子どもにうってつけの野菜です。
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