中学生の子供を持つ親にとって子供の身長に不安が尽きない人も多いのではないでしょうか?実際、身長は成長期である中学生の時期を逃すと手遅れになるのも本当のようです。最近では様々な身長を伸ばすサプリメントも出回ってはいますが、それだけでは身長を伸ばすことは難しいと言えます。
しかし、成長期を迎える前や中学生の人で低身長だったとしても、諦めるのはまだ早いのです。
今回は、そんな身長に不安を抱えている中学生の人や親に向けて、身長を伸ばすために重要な食事、運動、睡眠の方法や身長を伸ばす裏ワザをご紹介していきます。
中学生で身長が大きく伸びる
よく、「身長は遺伝だ」と言う人もいますが、これは間違いなのです。
成長期での身長の伸びに遺伝は関係なく、すべての人間に訪れるもので最も大切な時期でもあります。そんな、中学生で身長を伸ばすには成長期はいつなのかをしっかり知ることが大切です。
人の成長期は、個人差にもよりますが平均で男の子は年齢11歳~13歳、女の子は10歳~12歳だと言われています。つまり、中学生の時期が一番身長に関わってくるのです。男の子と女の子では、女性の方が成長期は早く訪れる傾向があります。
成長期の見分け方は、男の子は声変わりや筋肉が付いてくるなどの特徴があり、女の子は初潮が始まることが特徴です。この成長期が終わるまでに、身長を伸ばすことができない場合は手遅れになってしまう可能性が高まってしまいます。
では、身長を伸ばすためには具体的にどのような事をすれば良いのでしょうか?
身長を伸ばすための食事
1.なぜ食事が大切?
中学生である成長期には大人以上に食事を多く取る必要があります。特に、身長を伸ばすためには筋肉や骨などを成長させるたんぱく質です。成長期のたんぱく質量は男の子で約60g、女の子で約55gが理想とされています。他にもカルシウムなどバランスよく取るのが効果的です。
しかし栄養素が入っているからと思い、なんでも食べれば良いわけではありません。最近、忙しく子供にインスタント食品ばかりを食べてさせている事はありませんか?
実はインスタント食品は成長期には特に控えた方が良いのです。それは、インスタント食品にはカルシウムの吸収を邪魔してしまう作用があります。他にも加工品には多くの添加物が含まれています。これはジュースやスナッック菓子も同じで成長の妨げになる代表的な食品なのです。
手間はかかるかもしれませんが、出来るだけ添加物のない料理をチョイスすることをおすすめします。そんな、身長を伸ばす効果的なおすすめの食べ物は牛乳などの乳製品やたんぱく質である肉や魚、大豆類です。また、海藻類やきのこ類も積極的に料理に取り入れることが望ましいでしょう。
2.間食も効果的
成長期の栄養は1日で固めて摂るよりも、間食を含めて摂った方が消化や吸収に効果が高いと言われています。特に間食で摂った方が良い食品にヨーグルトや果物などが挙げられます。間違ってもスナック菓子やジュースなどではないので注意が必要です。出来るだけ成長に関係する乳製品やビタミン、たんぱく質を摂り栄養を補給するという気持ちを忘れてはいけません。
このように必要な栄養素を体に取り入れることで身長を伸ばすことが可能になるのです。
身長を伸ばすための睡眠
大人も同じですが、人間の疲れを回復させたり成長させたりできるのは睡眠にあります。成長期は特に睡眠は骨を伸ばすことができるので必要不可欠なのです。受験勉強で徹夜をする、夜遊びをして寝るのが遅くなると身長を伸ばす機会を失ってしまいます。そのため、どんなに大切な時期でも睡眠時間の確保は絶対条件と言えるでしょう。
理想の睡眠時間は中学生の場合は9~10時間がベストと言えます。寝すぎでは?と感じる人もいるかもしれませんが、成長期での骨は1年に2~3割ほど睡眠中に作り変わります。「寝る子は育つ」とよく言いますが、本当にその通りで出来るだけ睡眠の確保は積極的に行っていくことをおすすめします。
また、寝る時間帯も重要です。夜の9時~2時はゴールデンタイムと言われ、活発に体の回復や成長を促してくれます。ゴールデンタイムは大人にも効果的で中学生ならさらに体の成長や疲れ、1日で考えたことをリフレッシュしてくれることが可能です。
身長を伸ばすための運動
中学生で身長を伸ばすためには適度な運動が効果的です。適度な運動をすることによって食欲が上げる、質の良い睡眠を促すことが出来きます。また、成長ホルモンが活発になるので身長を伸ばすのには欠かせない要素となるのです。しかし、運動といっても間違った方法は逆効果になります。
1.間違った運動
よく身長を伸ばすためには、バスケットやバレーボールを行えば良いとおすすめのスポーツとして挙げられています。確かにバスケットやバレーボールは身長を伸ばす効果は十分にあります。しかし、中学生のころから成績を重視してしまうので過度な筋トレを行ってしまう学校やスクールが多いのも事実です。過度な筋トレを行うと身長の成長を止める危険があるので注意が必要と言えます。
2.過度な筋トレは危険
過度な筋トレは身長に必要な栄養素を筋肉の成長に向けなければならなくなります。そのため、身長の成長が止まってしまう危険が大きくなってしまうのです。また、親も成績に敏感になるため子供へのストレスが溜まり成長ホルモンの低下に繋がってしまいます。最悪、身長のために必要な運動をしなくなってしまう可能性が上がることを考えると過度なスポーツや筋トレは身長を上げることには向かないと言えるでしょう。3
3.効果的な運動
では、身長を上げる効果的な運動はどんなものなのでしょうか?正直どんな運動でもかまいません。大切なのは「全身を動かす」ということです。全身の骨に適度な刺激を与えることで身長は伸びるからです。そのため、ジョギングやウォーキングのみではなく、ストレッチなどで曲げる、伸ばす、くねらすという動作を積極的に取り入れていきましょう。出来るだけ1つの競技に特化するのではなく、様々なスポーツに親しみ運動することに興味を持つことで身長に大切な「運動」を継続的に行っていくことが可能となります。
身長を伸ばす裏ワザ
成長期はコントロールできる
身長を伸ばすために必要な成長期をコントロールできるのをご存じですか?コントロールといっても自在に操れるわけではありません。しかし、ある事に注意すれば成長期を遅らせることが出来るのです。成長期が終わることは身長が止まることを意味しますのでいかに成長期を遅らせ、身長を伸ばす期間を長くするかがカギとなってきます。日本人の中学生でも成長期を遅らせることで外国人並みの身長も夢ではないのです。
成長期を遅らせるためには性ホルモンとの関わりが重要になってきます。性ホルモンは背を伸ばす効果と骨を固める効果を持っています。つまり成長期には性ホルモンの分泌により体を大人に作り変えるということです。骨が固まってしまうと身長を伸ばすのは難しいため、性ホルモンの分泌を早めない事が成長期を遅らせることに繋がります。
性ホルモンを早める原因
性ホルモンを早める原因は肥満と睡眠にあります。
肥満の子供は、レプチンというホルモンが身長に大きく関わってきます。レプチンは食欲を下げる、代謝をコントロールする効果がありますが、過度に分泌されると身長を伸ばす成長ホルモンを抑えてしまいます。そのため、肥満でない子供に比べて肥満な子供は身長が伸びにくい傾向にあるようです。さらに、肥満の子供はレプチンのコントロールが効かないため性ホルモンの分泌が増え成長期が早まると言われています。肥満な子供を持つ親は出来るだけ、成長期になる前に肥満を改善しておきましょう。
成長期を早めるもう一つの原因が、睡眠時に出るメラトニンが関係しています。メラトニンは良い睡眠効果を高め老化を緩やかにする作用があります。また、メラトニンは夜の9時~10時に分泌を始め、太陽の光を浴びることが発生条件となります。
つまり、夜更かしをするとメラトニンが分泌されにくくなり成長期を早めてしまうのです。老化を緩やかにするメラトニンを十分に分泌できれば成長期を遅らせ、長く身長を伸ばすことが可能となります。
今、子供に受験勉強や宿題を夜遅くまで行わせている人は、早めに寝て早朝に行うことをおすすめします。
まとめ
中学生での身長を伸ばすことはやり方次第では十分に可能なのです。身長が低いことを遺伝だからと諦めるのではなく生活環境を積極的に変えてみることが大切と言えます。
誰でもちょっとした「食事、睡眠、運動」のポイントを成長期の前や間に行うことで身長を大きく伸ばすことが出来るでしょう。
中学生の子供を持つ人がいかに生活環境を整えられるかが子供の身長を変えるカギとなってきます。