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ジャンプで身長が伸びたんです!
私は身長が低く、『チビ助』というあだ名が付くくらいでした。低身長がコンプレックスで、いつも背が高くなりたいと言っていました。ある日、大学時代の背の高い友人が、『ジャンプをしたら背が伸びるよ。自分もそうだった。』と教えてくれましたが、成長期なんてとっくの昔に過ぎた成人女性に今更身長を伸ばす努力なんて意味がありません。とりあえず、熱く語る友人の『ジャンプ=高身長』説に耳を傾けたものの、その根拠はあやふやで都市伝説以下の説得力でした。
しかし、バスケやバレーといったジャンプを多くするスポーツの選手はそのほとんどが高身長です。友人も学生時代に部活でバスケをしていました。現在、私には息子がいます。息子は私に似ず、幼稚園では後ろの方です。しかし、男の子ですので現状に満足しないで、大きくなってもらいたいと思っています。今回、息子の成長のためにも友人の言う『ジャンプをたくさんしたから背が伸びた』を考えて見ました。
ジャンプで身長が伸びた人達は?
バスケやバレーの選手は高身長揃いです。私の周りにも友人を含めバスケをしている人が数人います。確かに彼らは高身長です。しかし、彼らの中で、私が小さい頃を知っている人達は幼児期からすでに大きかったです。その人達の父親も背が高く遺伝的なものが多い様に感じます。また、友人が言うには、マサイ族が高身長なのはジャンプのおかげだそうです。
よくテレビでマサイ族の人がもの凄く高いジャンプをしているのを見ますが、あれのおかげだそうです。確かに、マサイ族の人達は高身長ですが、高身長の種族だからとも言えます。ジャンプだけで背が高くなったとは言えません。逆に、私の兄は185cmと大柄ですが、バスケやバレーは体育でしかした事がありません。兄は学生時代、野球やサッカー、剣道をしていました。ジャンプはしていません。兄が縄跳びが得意とも聞いた事がありません。スポーツよりも兄の場合、成長期で背が伸び始めた頃、私の食事に手を出すくらいよく食べていたので、食生活に関係がある様に思えます。私の知る限りでは『ジャンプのおかげで身長が伸びた』と言えるのは友人のみだと言えます。
ジャンプと身長の関係性
実際、『ジャンプをすると身長が伸びる』について調べてみました。『ジャンプで身長が伸びる』には医学的根拠がないと言う意見が多くありました。しかし、ジャンプをすると身長が伸びるのではなく、全身運動の様な様々な動きをする事で成長ホルモンが分泌され身長が伸びるという事です。そのため、『ジャンプ=高身長』ではなく、『運動=高身長』です。バスケやバレー、縄跳びといったジャンプが必要なスポーツも運動ですので、友人の『ジャンプ=高身長』説も間違いではありませんでした。
では、実際にどの様にしたら身長は伸びるのでしょうか?成長ホルモンは運動開始15分から運動後3時間の間に多く分泌されるため、しっかりと全身運動を行いましょう。また、遺伝的なものは自分ではどうにもできませんが、栄養や睡眠も背を伸ばすのに重要な要素です。自分やお子さんの身長を伸ばしたい方はよく運動し(遊び)、よく食べ、よく眠るを心がけましょう。逆に過度の筋トレや無理な運動は体へ負担がかり、怪我などに繋がる恐れがあります。また、ストレスも成長を阻害してしまう原因になりますので注意して下さい。
最後に、成長ホルモンを分泌するために必要な骨端軟骨という部位があります。骨端軟骨は20歳前後で無くなってしまうと言われており、この軟骨が無くなってから努力しても身長を伸ばす事はできません。自分やお子さんの身長を伸ばしたい方は成長期を逃さない様にして下さい。
読者の30代・山口県出身の女性の方から頂戴しました「身長に関するうわさ話」をご紹介しました。