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とにかく牛乳を飲みまくる日々
私は生まれた時から体が小さく、ずっと背の順が一番前なのを気にしていました。牛乳を飲めば背が伸びるから、と母に勧められあまり好きではない牛乳を必死に飲んでいました。幼いながらにも確かに背の高い友人には牛乳が好きな子が多いと感じていたので、給食の時も余った牛乳のじゃんけんに参加するほどでした。
ですが、今になって思い返してみると背の高い子たちは牛乳が好きというよりも食欲旺盛でどんな食べ物であっても給食の余りは積極的にお代わりしていて、その中にたまたま牛乳も含まれていたのではないか、と思います。小学校高学年になっても、中学生になっても、ちっとも背が伸びず相変わらず背の順一番前だった私は牛乳を飲めば背が伸びるという部分に疑問を抱くようになりました。
そこで親の使っていない隙を見計らって、パソコンを立ち上げて、身長の伸ばし方について検索をしてみました。多くは牛乳を飲む、日光を浴びる、といった一般的なものでしたが1つだけ驚くべき内容の記事を見つけました。
背を伸ばすために牛乳を飲まないことに
牛乳を飲んだら身長が伸びなくなる、という旨の記事は私にとって非常に衝撃的でした。これまで牛乳さえ飲んでいればいつかは背が伸びる、と信じていたのですからそれが逆効果だったのかと思うと心底がっかりすると同時になぜ牛乳を飲めば身長が伸びると言われているのか疑問に思いました。
そこで詳しく調べた結果わかったことはまず骨の成長のためにカルシウムが必要なので牛乳を飲めば背が伸びるという考えは間違いではないということでした。ですが、骨は関節の軟骨の部分で作られて出ていき、骨の成長が終わると軟骨の部分が成長しないように変わるため余りカルシウムを摂りすぎるとその変わるタイミングが早くなってしまうため、それ以降は身長を伸ばすことができない、ということでした。骨の成長に関する専門的な部分が多く難しい内容でしたが、大きくまとめると牛乳は飲んだ方がいいけれど飲みすぎると逆効果になってしまうという主旨のようでした。
それ以降、背を伸ばすためにはとにかく牛乳という考えは改め、牛乳は給食で飲む以外は飲まないようにしました。当時中学生だったため、成長が止まってしまったらと思うとすごく怖かったという部分もあります。
私が本当に背が伸びた方法
とにかく日光を浴びる、一部の食材にばかり気を取られずバランスよく食事をする、ことを心がけるようにすると面白いように背が伸び始めました。それまで気を張って牛乳ばかり飲んでいたのでやめた途端伸び始めたので正直なところ拍子抜けしてしまいました。
偶然成長期と重なっただけかもしれませんし、その時になってやっとこれまで摂取してきた牛乳の効果が現れたのかもしれませんが、とにかく伸びて嬉しかったです。それだけではなく、とにかく牛乳を飲まなければという発想から解放されたことで精神的にすごく楽になりました。私の場合は両親も背が低かったので、遺伝で子供も小柄だったら可哀想だという母の強い思いから牛乳を強く勧められたり、食事や運動について母が色々アドバイスしてくれたりしているのに全然背が伸びないということが想像以上に心の負担になっていたことが、その時初めて分かりました。
背を伸ばすためにこうするといい!といった通説は多くあります。背を伸ばしたいという想いを持つ気持ちはとてもよく分かりますが、結局何が効果があるのかなんて人それぞれですし、いつになったら効果が出るかわかるようなものでもないので、あまり捉われすぎず自分のペースで無理せず頑張るのが一番だと思います。自分のできることを自分のできる範囲内で、結果身長が伸びればラッキーくらいのスタンスの方が効果が出るのかもしれない、と思いました。
読者の20代・愛知県出身の女性の方から頂戴しました「身長に関するうわさ話」をご紹介しました。