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身長を伸ばしたいと考えている人でも、実際はいつまで伸びるの?と感じている人も多いのではないでしょうか?本やネットで成長期が終わっていると勘違いしている人は特に諦めるのはまだ早いのです。成長期は個人差があり、長い人では20歳を超える人もいます。
身長の伸びる仕組みを理解して身長が伸ばせる状態なのかを把握しましょう。
残念ながら成長期が過ぎていたという人でも改善方法はあるので安心して下さい。今回は、そんな身長の伸びる仕組みや身長を伸ばすポイントをご紹介していきます。
身長はどのように伸びるのか
身長を伸ばしたいと思っている人はまず、身長が伸びる仕組みを知ることが必要です。身長が伸びる仕組みには「骨端線」「成長ホルモン」「性ホルモン」「甲状腺ホルモン」の4つと深く関わりがあります。この4つの構造を理解すると身長が伸びる仕組みが理解できます。
骨端線の存在
身長を伸ばすために最も必要な軟膏を骨端線と呼びます。骨端線は骨と骨の間に存在し、成長するにつれて身長が伸びる仕組みになっており成長できる期間も決まっているのです。骨端線が成長できる期間は人によって様々ですが、主に高校生くらいまでといわれています。子供のうちは柔らかい骨端線が、成長期が終わると固くなってしまい成長が止まる仕組みです。そのため、骨端線が柔らかい期間に身長が伸びるということは覚えておきましょう。
では、骨端線はどのようにして成長するのでしょうか?その発達するために必要なものが複数のホルモンです。先ほど紹介した「成長ホルモン」「性ホルモン」「甲状腺ホルモン」の分泌する時期や抑制できる方法などを知ることで身長を伸ばすためのホルモンをコントロールすることができます。
成長ホルモン
成長ホルモンは脳下垂体から分泌され身長を伸ばす骨の成長を促進する効果があります。成長ホルモンが分泌されるのは主に睡眠時です。睡眠時に成長ホルモンが分泌されることで身長の成長や疲れを取る効果など様々あり、質の良い睡眠が成長ホルモンの分泌と深く関わってきます。
睡眠は成長ホルモンの分泌を活性化させるだけでなく、脳の発達や精神を安定させる効果もあり身長を伸ばしたい人には必要不可欠だといえるでしょう。
性ホルモン
性ホルモンは第二次成長期である中学生あたりに分泌されるホルモンです。この性ホルモンが分泌させることで骨端線の硬化が始まります。そのため性ホルモンの分泌は身長が止まるサインでもあるのです。この性ホルモンを成長期になる前段階で抑制出来れば身長を伸ばす期間が長くなるといえます。その方法が睡眠にあるのです。
人は睡眠時にメラトニンを分泌します。このメラトニンは脳の覚醒を抑制し、質の良い睡眠を得ることが出来る大切なホルモンです。さらに、このメラトニンには性ホルモンを抑制する効果もあり、いかにメラトニンの分泌量を増やすかが重要なポイントとなるでしょう。性ホルモンを抑制するメラトニンをしっかりと分泌させるためには睡眠時間と寝る時間です。ゴールデンタイムと呼ばれる夜9時~2時は必ず睡眠を心掛けましょう。
ゴールデンタイムで質の良い睡眠をすることでメラトニンの分泌量を増やし、性ホルモンを抑制できます。つまり、性ホルモンを抑制することで成長期を長くし、身長を伸ばす期間を増やせるということです。
甲状腺ホルモン
身長を伸ばす時にあまり知られていないホルモンが甲状腺ホルモンです。甲状腺ホルモンは喉から分泌されるホルモンで、成長ホルモンを活性化させる役割があります。また、代謝の向上や骨の成長も促進してくれる大切なホルモンです。もし、子供の身長の伸びが悪い場合は甲状腺機能低下症の可能性があるため病院で診てもらうことをおすすめします。
このように身長と骨端線やホルモンには重要な関係があることがわかったのではないでしょうか。しかし、身長が止まる時期には個人差があり男性など人によっては20歳まで背が伸びることも十分あります。4つのホルモンの分泌により骨端線の成長と硬化が始まるため思春期が訪れる一般的なタイミングに合わせた生活習慣の改善が必要といえるでしょう。
意外と知らない成長ホルモンの秘密
成長ホルモンの仕組みは先ほどご紹介した脳下垂体からの分泌によるホルモンです。成長ホルモンは骨端線の成長に欠かせないことも思いだして下さい。
では、成長ホルモンが睡眠時や普通の運動意外でも分泌されるのを知っていましたか?その分泌できる方法が加圧トレーニングです。加圧トレーニングはベルトで血液を止めて体内の成長ホルモン分泌を増加することができます。普段の運動に比べても成長ホルモンの分泌量は多く、睡眠時のみよりも1日に出る成長ホルモンが増えるのです。もっと身長を高くしたいという人にはとっておきの成長ホルモン増強方法ではないでしょうか。
思春期の訪れるタイミング
思春期の訪れるタイミングは男の子だと小学校高学年頃(11歳)、女の子だと小学生中学年頃(10歳)をピークに身長が一気に伸びていきます。そのため、思春期に入る前に平均身長に達していなくても成長期が終わる頃には平均身長を超えている場合も多いのです。平均身長はあくまでも目安と捉えて決してプレッシャーを感じることがないようにすることも大切です。
成長が止まってから身長伸ばすことは出来るの?
身長を伸ばしたいけどすでに成長期を過ぎてしまった人には「O脚改善」・「骨延長手術」という方法があります。
・O脚改善
O脚は骨盤のズレが原因で骨が外に出てしまっている状態です。そのため身長も正常な人に比べて低くなってしまいます。そんなO脚を改善するには、ももの内側の筋肉をUPさせることで改善できます。O脚の人が外側の筋肉が発達しており、内側と外側の筋肉のバランとが悪いため起こりますがすぐに元に戻すことも可能です。
O脚改善は日々の継続が大切ですが、1日に行う時間や場所を選ばないので身長を少しでもUPしたい方はぜひ試してみて下さい。下記にO脚改善の動画を載せておきますので参考するとよいでしょう。
1日1分でO脚改善!脚を伸ばす(長く見せる)ワークアウトエクササイズ
参考:Workout exercises 美コア 山口絵里加
・骨延長手術
骨を手術で伸ばす方法にLON法による骨延長手術があります。わかりやすく言えば骨を切り、人工の骨を入れて時間をかけて固くしていく方法です。約2ヵ月とリハビリで身長を伸ばすことが出来るそうです。しかし費用が数百万以上と高額なことと、後遺症や合併症のリスクもあるので本当に身長で悩んでいる人だけがお医者様と相談の上行うべきでしょう。
まとめ
成長期である思春期は個人差もあり、必要なホルモンの活性化の重要性をよく理解して生活習慣を見直すことをおすすめします。また、成長期は終わっていてもO脚を改善するなどの方法で身長を伸ばすこともできるのです。身長に悩みやコンプレックスをお持ちの人はぜひ身長が伸びる仕組みの知識を深め、改善方法を実践してみてはいかがでしょうか。