身長と体重には深い関係があるのをご存じですか?ついつい身長を伸ばすために、しっかり食べなさい!と考える親も増えています。その結果、子供の体型が太ってしまうケースもあり間違った知識を持っている人も多いのが現状です。肥満になってしまうと身長を伸ばすことが出来なくなるので注意が必要です。今回は、そんな肥満を解消する方法や過度なダイエットの危険性について紹介していきます。

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そもそも身長が伸びやすい体重はあるのか
身長と体重は適切なバランスを保つことが重要で簡単に調べることも可能です。ただ、年齢に対する平均身長と平均体重が大きく外れると、成長や身長の伸びに悪影響を及ぼしかねません。つまり、身長が伸びやすい体重は存在し改善や維持はできます。身長を伸ばしたい人や親は今の身長と体重を確認し、生活習慣を見直しましょう。
また、身長と体重が不適切なバランスになってしまうと肥満になり、悪影響が出てしまうので肥満についても知識を深めることが必要です。
肥満があたえる身長への悪影響とは
身長を伸ばす時に悪影響を及ぼすのが肥満です。肥満になると思春期と成長ホルモンに変化が出てしまうのです。
・思春期が早まる
子供の頃から成長期まで肥満状態が続くと思春期が早く来る傾向があります。しかし、思春期が早まる事と身長は関係ないと感じる人も多いのではないでしょうか?実際は思春期が早まると確実に身長に影響が出てしまうのです。
身長が伸びるのは成長期が終わるまでの期間しかありません。しかし、肥満になると脂肪による酵素が、骨の成長を促す性ホルモンの分泌が過剰になります。そのため、正常な体質の人に比べて身長を伸ばす骨が完成してしまうため身長もストップしてしまうのです。
身長を高くしたいと考えている人は成長期をいかに遅らせるかが重要で、肥満はその成長期を早めてしまうため成長期が来る前に適度な運動を試みましょう。
・成長ホルモンが低下する
身長が伸びる時間帯が睡眠時なのをご存じでしょうか?その睡眠時に成長ホルモンが分泌されて身長をどんどん伸ばしています。しかし、肥満になると成長ホルモンの分泌量が正常な体質の人に比べて低下してしまうのです。成長ホルモンが分泌されなければいくら質の良い睡眠や栄養に気を使っても身長は伸びません。
成長ホルモンの分泌を増やすことは身長を伸ばす上での絶対条件なので、肥満の人は体型改善をおすすめします。
成長のための体系維持にむけてやるべきこと
大人であれば太りすぎるとまずダイエットを考えてしまいます。しかし子供の場合は過激な食事制限は必要なのです。子供は大人と違い、単純性肥満と呼ばれるもので簡単に言えば運動不足が原因なことが多い傾向にあります。単純性肥満の場合は食べた物よりも多くエネルギーを使いきれば問題なく正常な体質に戻せるのです。
ここでは子供の肥満を改善するポイントを紹介します。
「積極的に運動ができる遊びをする」
最近では、公園も減ってしまい室内でゲームをする子供が増えて肥満な子供が多いようです。そのため、親子で散歩やジョギングを行うだけでも多く変わります。また、友達と一緒に外で遊ぶ時間を設けるのも1つの方法です。どうしても外で運動することが難しい子供にはスポーツに興味を持ってもらうのもおすすめです。
「ジュースやスナック菓子を避ける」
ジュースやスナック菓子には、大量の糖分や塩分が含まれています。その量は大人でも1日の摂取量を超えるほどの数値です。当然子供が食べれば肥満になる可能性は高まるでしょう。肥満を改善するには、ジュースやお菓子をカルシウムが取れる小魚やたんぱく質が取れるナッツや豆などに変えることがおすすめです。これだけでも子供な効果は絶大なので実践してみて下さい。
このように、子供の肥満を改善するのは難しくないのです。さらに、子供は大人に比べて2~3倍も新陳代謝が高く痩せやすい傾向にあります。すぐに結果が出る分、やる気や長期継続に繋がりやすいです。
肥満を防ぐためには?
肥満を防ぐためには、まず自分の子供が肥満なのかを知る必要があります。たまたま仲の良い友達と比べて痩せているから大丈夫と軽視すると将来に辛い思いをする恐れがあるのでしっかりと確認しておきましょう。
肥満の確認方法は、主に身長体重バランスを測定するサイトや本がおすすめで簡単に行うことができます。具体的には適正体重表やBMIで身長と体重のバランスを調べてみるとよいでしょう。下記にBMIと適正体重を計算できるサイトを載せているのでご参照下さい。
参考:BMIと適正体重計算サイト http://keisan.casio.jp/exec/system/1161228732
生活習慣の改善も大事
子供の肥満を改善したいのであれば生活習慣から見直しましょう。ただ、肥満は遺伝も関係があるため原因は様々です。しかし、運動不足・食生活・夜更かしなどを変えるだけでも効果はあります。最近では室内でのゲームや携帯が普及しているため寝る時間が遅くなりがちです。そのため、寝る時間やゲームをする時間など区切りをつけることが望ましいといえます。
また、生活習慣は一人ではなかなか改善出来ないものです。大人でも生活習慣をきっちり守っている人は少ない傾向にあるため、子供なら尚更一人で行うことは難しいでしょう。子供が肥満と分かった場合は家族で一緒に生活習慣を見直しことをおすすめします。
無理なダイエットは危険!?将来にも悪影響が!
過度なダイエットを子供の頃に行ってしまうと大人になった時にも悪影響が出てしまいます。過度なダイエットが栄養不足の原因になり、身長を伸ばすために必要なホルモンの分泌を止めてしまいます。さらに、骨や筋肉にも必要な栄養が行き渡らないため体調を崩してしまう可能性が高まってしまのです。
また、成長期には骨が急激に成長するためにカルシウムの吸収率がかなり上がります。この時期にしっかりとカルシウムを取っていれば骨折しにくく、丈夫な体で将来にも骨量は正常に機能するでしょう。しかし、ダイエットをすることでカルシウムが十分に取れず年齢を重ねた時に他の人に比べてケガやしやすい体になってしまいます。
特に女性はダイエットをすることに敏感になりがちですが、しっかりとBMIなどで自分の身長と体重が適正か判断することが大切です。絶対に過度なダイエットはしないように心がけましょう。
ストレスを溜めないようにしよう
ストレスは肥満の原因になります。特にストレスで肥満になってしまった子供は肥満にもストレスを感じてしまうため悪循環を起こしてしまいます。身長を伸ばすために親が生活習慣を厳しくしすぎることでのストレスも多い傾向にあるようです。また、ダイエットなどは最近では小学生でも気にするようになってきており、不必要なダイエットを行っているケースも増加傾向にあります。
このようなストレス改善には親子会話が最も効果的です。生活習慣では、親子で話合って子供の欲求も考慮したスケジュール作りが必要です。子供のダイエットでは、適正体重であることを教えてあげて心身のコントロールを保ってあげることが大切となります。
まずは適正体重を知ることから始めよう
身長を伸ばす事と体重には深い関係があります。適性体重を知ることや維持することは、生活習慣を見直すきっけとなり結果的に良い成長に繋がります。適正計算で肥満が分かっても無理なダイエットによる栄養失調は危険なので絶対にしないように子供に促しましょう。身長を効率よく伸ばしたいのであれば健康的な生活を心掛け、ストレスを溜めない環境を整えてあげると結果に結び付きやすくなるはずです。ぜひ、実践してみて下さい。