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アミノ酸とはタンパク質を構成する最小単位である
アミノ酸とひとえに言っても、どんな栄養素なのか知る機会って多くないですよね。今回わかりやすくアミノ酸のことを説明したいと思います。
アミノ酸とはタンパク質を構成する最小単位のことです。アミノ酸は自然界に約500種類あると言われています。とてつもない数ですね。
人体のタンパク質を構成させるアミノ酸は20種類と言われています。
その20種類の中のアミノ酸の中に9種類自力で体内で生成できないものがあります。
これらを必須アミノ酸と言います。具合的には、
1 バリン 2 イソロイシン 3 ロイシン 4 メチオニン 5 リジン 6 フェニルアラニン 7 トリプトファン 8 スレオニン 9 ヒスチジン
となっています。
この中で成長期に欠かせない必須アミノ酸は5番のリジンです。リジンは成長ホルモンの分泌を促す働きがあるので、身長を伸ばす上で欠かせないアミノ酸となっています。
では、この他に成長ホルモンを促すアミノ酸はあるのでしょうか?実は、リジンと同様の働きをするアミノ酸があります。それはアルギニンと呼ばれているアミノ酸です。
大人になると体内で自力に生成される栄養素なんですが、子供の頃は体内で自力に生成できないアミノ酸なんです。なので子供の時限定の必須アミノ酸なんです。
アミノ酸は成長に効果のある栄養素、その中でもアルギニンが最も有効!
骨端線がまだ固まっていない成長期だからこそ、アミノ酸は身長を伸ばすのに大きく影響するんです。これが骨端線が既に固まっている大人が沢山アミノ酸を摂取しても、何も意味がありません。意味がないというのは少し語弊がありますが、成長に関して言えば何も意味がありません。
成長期である子供が摂取するからこそ、アミノ酸の効果を十分に感じることができるんです。
前途の通り、アミノ酸とひとえに言っても色んな種類があります。
ここでは身長を伸ばす上で特に必要なアミノ酸とその効果を説明します。
・リジン(必須アミノ酸)
リジンは成長ホルモンの分泌を促す働きがあります。成長ホルモンは夜寝ている時に分泌されるんですが、リジンを摂取することにより、より多くの成長ホルモンが分泌されるようになります。
・アルギニン(幼少期限定 必須アミノ酸)
リジンと同様、成長ホルモンの分泌を促す働きがあります。リジンとの違いは成長ホルモンを分泌させる力にあります。リジンよりも力強く成長ホルモンの分泌を促してくれるので、リジンよりも多くの成長が期待できます。
アルギニンが多く含まれている食品はナッツ類!
アルギニンとリジンが一番身長を伸ばす上で重要なアミノ酸なので、多く含まれている食材を調べてみました。
すると、豚ゼラチンがとても多くのアルギニン、リジンが含まれている食材ということが判明しました。
豚ゼラチン100g中に含まれるアルギニンの量は7900mg、リジンは3600mg、となっています。
成長期に必要なアルギニンの量は3000mg~5000mgと言われているので、豚ゼラチンを摂取すれば、推奨量を軽くクリアすることができますね。
しかし、これにはちょっとしたカラクリがあるんですよ。豚ゼラチンを純粋に100g摂取すれば、この値のアルギニンが摂取できるわけなんです。
ゼリー1個作るのにゼラチン100gは使わないですよね?そういう風に考えると、豚ゼラチン100gを摂取するというのは難しいのかなと思います。
では他にアルギニンが含まれる多く含まれる食品はどの様なものなのでしょうか?調べてみました。
100gあたりのアルギニン量
・かつお節 4g
・高野豆腐(乾燥状態) 4.1g
・ピーナッツ 3.2g
・アーモンド 2.1g
・ゴマ 3g
・エビ 1.8g
・カツオ 1.3g
・サザエ1.5g
となっています。
かつお節を100g食べることができれば、一日の摂取量がクリアできますが、非現実的ですよね。
ナッツ類が比較的多いんですが、ナッツ類はカロリーが高めなので、これも毎日食べるとなると非現実的になってしまいます。
しかも、アルギニンだけを摂取すればいいってわけではありません。他のアミノ酸も同時に摂取する必要があるんです。
こういう風に考えてしまうと、もう栄養士に管理してもらうしか方法がないと思ってしまいますよね。
では、どうしたらアルギニンと効率よく体に負担をかけずに摂取することができるでしょうか。
一番はサプリや栄養補助食品を利用することです。それらにプラスしてナッツ類を定期的に摂取すれば、アルギニンやその他のアミノ酸を効率よく摂取することができます。